|
白いものを白く撮る |
こんな単純なことさえ人間に教わらないとデジカメはうまく能力を発揮してくれません。
ここで以下のような実験をしてみました。 ひとまず結果を見てみましょう!
白いものを白い背景で、露出を段階的に変化させながら撮る
そして、結果が実物に一番近いのはどれか?という単純な実験です。 フラッシュは一切使用しません。フラッシュの使用は私の場合、動きのあるものを撮影する場合など特別な場合以外は使用しません。 撮影に使用している照明は、天井についている蛍光灯のみです。 |
露出値±0
|
露出値+0.3 |
露出値+0.7 |
露出値+1.0 |
露出値+1.3 |
露出値+1.7
このあたりから見栄えが良くなってきますね。 もちろん普通の室内蛍光灯のみで照明し、フラッシュは使用していません。 |
露出値+2.0
いかがですか? 露出のみが画像の明るさを決定することを感じていただけたかと思います。 |
検証 |
室内で蛍光灯を使用して撮影する場合、露出値+1.7から+2.0くらいが一番良いようです。 実際に見える状況もこの露出範囲の映像に近いです。 デジカメの性質にも左右されますので、この実験を実際に自分のデジカメで行ってみることをオススメします。 最低限、通常の蛍光灯でどのくらいまで露出補正値を上げても良いのかをつかんでおかないと、デジカメのモニタの確認では自信がもてないと思います。ぜひとも実行してください。 (^-^)b
このように画像の明るさは「露出のみ」によって決まるのです。ですから明るく撮ろうと思って強い光を当てるほどAUTOでは暗く写ってしまいます。後で出てきますが照明は影をコントロールするために使用するもので、明るく写すためではありません。この点をご理解いただけたでしょうか?
※照明は蛍光灯だけのつもりでも、横から太陽光が差し込んでいたりする場合が多いようです。後で出てきますができるだけ1種類の光だけが当たるよう、カーテンを閉めるなどして遮光しておくと良い結果になります。 |
黒いものを黒く撮る |
同じように黒いものを黒い背景で、露出を段階的に変化させながら撮る実験も行いました。 今度は露出値をマイナス方向へ変化させていきます。 結果を見てみましょう。 |
露出値±0.0
一見これでも良いように思えますが、黒い紙が白っぽく写っていますよね。 |
露出値-0.3 |
露出値-0.7 |
露出値-1.0 |
露出値-1.3
実際のところこれが一番実物に近いです。 もっとアップで撮影すればよかったのですが、器の質感など一番忠実に再現できていると思います。 |
露出値-1.7 |
露出値-2.0 |
検証 |
実際の見栄えに一番近いのは、露出値-1.0から-1.7位の画像ですね。 実際は黒い画用紙の上で撮影していますから、ベストは-1.3位です。ちなみに補正値±0.0と-1.3を良く見比べてみてください。 ぜんぜん雰囲気が違って見えるはずです。
この例のように実際には黒い器が主役で黒い背景で撮るようなことはあり得ませんが、実際の見栄えを忠実に反映する露出値を覚えておくことは非常に大切なことです。 |
AUTOで撮ると最悪の結果に… |
ちなみにAUTOで撮るとフラッシュが自動的に作動し、左図のような最悪の結果になります。 |
これらの画像、蛍光灯の2本の管がなんとなく器に投影されていて格好悪いですよね… こんなことに気づいたあなたはエライ! そうです、そのあたりのことも後で勉強しましょう。 |
|
|
|
|
|